こんにちは!
今回は、小学生&中学生にとっての強敵、
「読書感想文」の書き方&例文をご紹介します!
ちなみにこのやり方で、小4の塾生は
合計3時間で夏休みの読書感想文を書き上げることができました!
小4に限らず、小3、小5、小6、
または中学校の課題にも使える書き方ですのでぜひご参考になさって下さい^^
小1、小2の場合は保護者の方と一緒に取り組んでもらえばと思います。
【保護者様必見!】「子どもが勉強できない」と悩むお母さんに知って欲しい5つの勘違い
管理人が勤務していた学習塾でも
夏休みの読書感想文に悩む小学生&中学生、
そして保護者の方々がたくさんいらっしゃいました。
→【兄弟にも教えてあげよう】読書感想文の書き方、中学生の例文を原稿用紙5枚分で紹介!
子どもの課題であるはずの読書感想文ですが、塾講師経験のある管理人の体感ですと
親の手を借りずに自力で読書感想文を書ける子は約2割。
つまりほとんど「親の宿題」になっているのが現状です。
そこで夏休みの学習イベントで「読書感想文講座」を実施したところ、
塾内、塾外からあっという間に10数名の申込があり、
その需要の高さに改めて驚いたものです。
かく言う管理人は、小学生の頃から
「読書感想文」が決して苦手ではなく、
夏休みに書き上げた読書感想文は小1~小6まで全て
学年代表でコンクールに出品していただいた経験があります(←プチ自慢)
といっても、出品されただけで大きな賞はもらえませんでしたが…(笑)
ですから、わたしにとっての強敵はどちらかというと
「読書感想文」よりも「自由研究」でした・・・
(最近は「科学研究」の学校が多いのでしょうか)
というわけで、今回は小学生&中学生&保護者の方必見の、
「読書感想文」の書き方&例文をご紹介します!
目次
そもそも、読書感想文がキライな理由って・・・??
まず考えたいのが、多くの小学生&中学生が
読書感想文を苦手とする理由です。
思い浮かぶのは、
「何を書いたらいいのかわからない」
「途中で書くことがなくなる」
「そもそも、そんなにたくさん感想がない」
といったあたりでしょうか。
思い当たった方も多いかもしれませんね。
とはいえ、宿題として出されたからには
書かないわけにはいきません。
今までは、提出日直前まで苦しみながらも、
読書感想文を完成させたことでしょう。
そしてそんなあなたは、
過去にこんな読書感想文を書いてしまってはいませんか・・・?
読書感想文の悪い例文
ぼくは、「 」という本を読みました。
「 」は、主人公の○○が友達の△△と一緒に冒険する物語です。
まずはじめに、○○が△△と遊んでいると、宝の地図を見つけます。
次に、○○が ~して、 ~します。
そして、 ~して、 ~します。
途中で、 ~して、 ~します。
最後に、 ~して、 ~します。
ぼくも○○みたいな冒険をしてみたいです。
楽しかったので、またこんな本を読んでみたいです。
・・・いかがですか?
超絶面白くない読書感想文ですね(笑)
ちょっと極端な書き方をしていますが、つまりは
・ほとんどあらすじ
・あなたの考え、経験が書かれていない
・感想が「面白かったです」「楽しかったです」「また読みたいです」程度
の読書感想文を「悪い例文」として挙げてみました。
これでは、読み手は全く興味が湧きません。
書き手も書くことに詰まり、上記に書いたように
「何を書いたらいいのかわからない」
「途中で書くことがなくなる」
といった悩みにぶち当たるようになります。
面白い読書感想文を書くには
では、読み手に興味を湧かせるような、
面白い読書感想文を書くにはどうしたら良いのでしょうか?
それはズバリ(←細木数子か)、
「読書感想文は、読んだ本をネタにした『自己紹介作文』である」
と思って書くことです。
ここ大事なので、もう一度言いますよ。
「読書感想文は、読んだ本をネタにした『自己紹介作文』」
なんです。
2回言っちゃいました。
そのぐらい重要な認識だということでご容赦ください。
「読書感想文って苦手だなー」という人の大多数は、
「読書感想文」=「読書」した「感想」を書く文
と思っているから書けないのです。
提出課題として要求されるのは、
小学生なら原稿用紙3枚(1200字)、中学生なら原稿用紙5枚(2000字)
ぐらいが相場でしょうか。
正直、「読書」した「感想」だけで
その字数を埋めるのはなかなか至難の業です。
そりゃあ、途中で書くこともなくなりますし、
苦手意識も芽生えます。
でも実は、そんな内容は求められていないのです。
このことは、過去に小中学校で入賞した作品(いくつかはネット上で閲覧できます)を
読んでみても明らかです。
受賞者は全て、「本」について文章を書いているのではなく、あくまで
「私はこんな考え方をする人で、本を読んでこんな風に変わったよ」
「主人公はこんな風に行動したけど、私にも似たような経験があって・・・」
「私の人生のモットーは○○で、この本はそれを後押ししてくれて・・・」
といった「自己紹介作文」を書いているのです。
あらすじや作品紹介は、全体の3分の1以下がほとんどです。
読んでいて面白いですし、オリジナリティがありますよね。
また、自分自身が普段から考えていることや体験したことを書くので、
新しいことを生み出す必要がなく、非常にスムーズに筆が進みます。
読書感想文の書き方と構成
「いやいや、読書感想文は「自己紹介作文です」って
どや顔で言われても、やっぱり書き方わかんないし・・・」
と思ったあなた。
大丈夫です、今からそこを具体的にお伝えします!
面白い読書感想文の書き方は、
どんな構成で書くか、がポイントになります。
管理人がおすすすめする構成は、次の通りです。
読書感想文(1200字を想定)の構成
①「おっ!?」と思わせる書き出し(100~200字程度)
本に出てきた「印象に残ったセリフ」で始める(インパクトのあるもの、意味深なものが○)
なぜその言葉が印象に残ったのか、またそのセリフを最初に読んでどう感じたかを書く。
先生や審査員の方に「これは面白そうだぞ」と思わせるテクニック。
②あらすじを簡単にまとめる(200~300字程度)
削っても意味が伝わる言葉、文章はトコトン削る。ストーリー全部を
少しずつ紹介するのではなく、話の肝(キモ)となる部分に注目して書く。
「こんな展開の中で、主人公が○○しながらこんな風に成長する物語」ぐらいで十分。
プラス、作者や作品が伝えたい「テーマ」について書いてあげると◎
③自身の体験をふまえ、本を読んで得た気付きと学び(400~600字程度)
この部分が、前述した
「私はこんな考え方をする人で、本を読んでこんな風に変わったよ」
「主人公はこんな風に行動したけど、私にも似たような経験があって・・・」
「私の人生のモットーは○○で、この本はそれを後押ししてくれて・・・」
にあたる箇所です。
制限字数が「2000字」など1200字より増える場合は、この部分を膨らませましょう。
読書感想文で学校の先生や審査員の方が一番読みたいのはここです!
④ぐっと評価を高める、まとめ(100~200字程度)
本に出てきた「印象に残ったセリフや場面」と自分の「これからの目標」を照らし合わせてまとめる。
どれだけキレイにまとめられるか、で評価が決まる!
こういった流れで書くと、とても美しい読書感想文が出来上がります。
構成が見えたら、あとは本を読み返してネタ探しです。
読書感想文のネタ探しワークシート
上記の構成だけでも「こんな感じで書けばいいのか!」と
書き始められる方もいると思いますが、せっかくなので
管理人が読書感想文イベント使っていた
「ネタ探しワークシート」の質問事項を載せておきます。
本を片手に、以下のネタ探しワークシートを埋めていけば、
タイトルにもあったように小学校4年生の子でも
合計3時間ほどで完成に漕ぎ付けることが出来ますよ!
読書感想文ネタ探しワークシート
1、その本を選んだのはどうして?
2、主人公はどんな人で、何をするお話?(カンタンにまとめよう!)
3、主人公や登場人物が、どんな風に成長・変化したかな?
4、自分と主人公(登場人物)の性格や行動と比べて、似ているところ、違うところを書き出そう。
見習いたいところや共感できるところも書いてみよう。
5、作品によく出てくる言葉やセリフがあるかな?また、作者や作品が一番伝えたい『テーマ』は何だろう?
6、自分が今までに体験した・学んだことと、本の内容やテーマとの共通点があれば書き出そう。
それに対するあなたの気持ちも書いてみよう。
7、本を読んで、自分の生活に活かそうと思ったこと・気をつけようと思ったことは?
上記のワークシートが完成する頃には、
「書くことがない」という悩みが
「書くことがありすぎてどうしよう」という嬉しい悲鳴に変わることでしょう^^
それでは、皆さんのご健闘をお祈りします!
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